<< 2017/09|123456789101112131415161718192021222324252627282930 >>
DOWN▼
TOP > スポンサー広告 > 086:だらだらTOP > NOVEL > ドリーマーに100のお題 > 086:だらだら

--/--/--/--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告EDITCLAP

2011/02/23/00:00

086:だらだら

おつかいから帰ってきたのはいいけれど、外は本当に寒くて、手も足もこごえるくらい冷たくなっていた。

早くこたつであったまろう、そう思って茶の間に行くと、足先にさわっとくすぐったい感触がした。
見るとそこにはおさげ髪の居候が、あったかそうに背中を丸めて寝入っている。
「こんなところで寝てたら、風邪ひいちゃうんだから。」

隣に座っておさげをつまむと、その毛先で鼻の下をくすぐってやる。

乱馬は眉間に皺を寄せたかと思うと、くしゅんとくしゃみをして目を開けた。
ぼんやりと何度か瞬きをして、横になったまま首をあたしの方へ向けた。

「…にすんだよ~。」

寝起きだからか、乱馬の声はいつもよりちょっと低くて掠れていた。

「あんまり気持ちよさそうに寝てるから、腹が立ったの。」
「…は?」
「風邪ひくよ。」
「んなヤワじゃねーよ。」

乱馬はそう言うと、こたつに首が隠れるくらいまで潜り込んだ。

「ちょっと。狭いからもっとそっち行ってよ。」
「おめーが割り込んできたんだろーが。」
「だってここ、あたしがいつも座る場所だもん。」
「俺だってそーだっつの。」

じりじりと端へ寄せようとすると、あたしの手が乱馬の顔に触れた。

「うひゃあっ!なんでそんなに手ぇ冷てーんだよ!!」

あたしの手を掴みながら、乱馬は驚いたように飛び起きた。

「だっておつかい行ってきたんだもん。だから寒くてしょうがないの。お願いだからもっと詰めて。」

しょーがねーなーと言いながら、乱馬はしぶしぶ端にずれた。


これでやっとゆっくりあったまることができる。
ふぅと溜息をついて横を向くと、乱馬はまた眠りこけていた。

「もう寝てる…。」


さっきまで冷たかった手足もじんわりと温まってきた。

あどけない表情で眠る乱馬をしばらくぼーっと見ていると、あたしの意識も次第に遠のいていった。





***





「…あらぁ?」

茶の間に行くと、あかねと乱馬くんがこたつで寝ていた。


まあまあ仲良く寄り添っちゃって。
これはシャッターチャンスだわ。


カメラを取りに部屋へ戻ろうとして、もう一度こたつに潜る二人を見た。


「猫はこたつで丸くなる…ね。」


2004/02/06:UP|2011/02/23:RETOUCH


PS.

こたつを作った方に、最大の敬意を表します。


ドリーマーに100のお題EDITCLAP


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。