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2015/02/10/04:55

クロルカルキ:8

※『クロルカルキ』を読む前に

この話は過去に投稿したものを加筆・修正の上、再UPしたものです。
初めて読む方は下記リンク先の注意書きに目を通していただければ幸いです。




これまた久々の更新です。季節外れ感満載なのは合点承知です。

というわけで『クロルカルキ:7』の続きです。
前回分が未読で読んでみたいという方は上記リンク先よりご覧ください。
今回更新分は、続きよりどうぞ。



―あれからずっと考えていた。

自分が変身体質を解消したことを、もう水に濡れても女にならないことを、あかねはどう思っているのか、と。



呪泉郷から帰ってきて、早速元の体質に戻ったことをみんなに見せた。

「乱馬、本っ当によかったね!」

あの時あかねは、元の体質に戻ったことをいっしょになって喜んでくれた。
嬉しさを抑え切れず、何度も何度も水を被り続ける自分を、目を細めて見ていてくれた。

…でも、実は気がかりなことがあった。
あかねと出会ったときから、忌まわしい体質を持っていた自分。
それを解消し、完全な男としてあかねと接した時間は、当たり前だが長くはない。

ふと、最初にあかねと出会ったとき、男としての自分を盛大に拒絶したときのことを思い出した。
状況が強烈だっただけに、致し方ないこともあったかもしれない。

…それでも、本当は前のままの方がよかったと思っているんじゃないだろうか。

現にさっきプールに飛び込んだ後、じっと自分を見つめるあかねの視線を感じた。



(…わかってる。)

あかねは自分が変身体質を解消することをどれだけ強く望んでいたか、誰よりも知っていたはずだ。

わかってはいても、不安が頭をもたげた。



―確かめたいんだ、俺は。

今の自分を受け入れてくれるのかということを。
もしそうでなかったとしても、あかねの口から、どう思っているかが知りたい。



「あたしは…。」

頭の中で言葉がぐるぐると渦巻く。
言いたいことはわかっていても、ぐっと息が詰まって声にならない。

あかねはふぅっと大きく深呼吸をすると、一つひとつ、ゆっくりと言葉にした。

「そりゃあ最初は戸惑ったし、実際さっきも不思議な感じがしたけど。でも…。」

そこまで言って、一度息をつく。

何か決心をしたように、あかねはまっすぐ乱馬を見た。



「乱馬が男だろうと、女だろうと、何も変わらない。あたしの中で、乱馬は…乱馬でしかないから。」



それまで俯いていた乱馬の顔が、ふっと上がる。
まっすぐに自分を見つめるあかねを、何も言わずに乱馬も見つめた。

こんなに近くで見つめられるのは初めてかもしれない。

じっと見つめられて、たまらなく恥ずかしいのに、あかねはなぜか逸らすことができなかった。

強くて深い、乱馬のその眼差しに捕らわれてしまっていた。

(どうしちゃったんだろう…あたし。)

あれほど水が怖かったはずなのに、あかねはもう水への恐怖を感じていなかった。
むしろ心地いいとさえ思ってしまう自分に、あかねは少し戸惑う。

目の前に乱馬がいるだけで、こんなにも―。



「そうか…。」

しっとりと濡れたあかねの髪に、すっと乱馬の手が差し込まれる。
びくっとあかねが一瞬身じろいだ。
だがすぐに緊張を解いて、恥ずかしそうに微笑む。

照れやそう言った気持ちは、とうに消えていた。

乱馬は乱馬だと言ってくれたことに安心し、そして自分をまるごと受け入れてくれたことが…ただただ嬉しかった。



(あ…。)

そっと、乱馬の指があかねの唇に触れる。

あかねはゆっくりと目を閉じた。
…それがごく当たり前であるかのように。

そしてぐっと強く引き寄せられたかと思うと、柔らかく唇が重ねられた。

クロルカルキの匂いが、一瞬した。

でもそれをかき消してしまうほどのあかねの甘い香りで、乱馬はすぐに考えるのをやめ、唇を重ねるその行為に没頭した。

―存在を確かめるかのように、深く、深く。

「っ…。」

あかねは息を整えようとするも、また新たな接吻けをされて、それもままならない。
体温がわずかに上がった気がして、くらりと頭の中が揺れた。

一度離れて、また重なる。
熱い吐息が流れ込んできて、絡まり合って、また離れて。

水を含んだ服が身体にまとわりつくのも気にならないくらい深い接吻けを交わし、何かを埋めるかのように、さらにお互いを求め続けた。


2005/06:PUBLISH|2015/02/10:RETOUCH


PS.

何が書きたかったって、キス・イン・ザ・プールですよ。
相変わらずキャラ崩壊しておりますが。しっかしこの続き…どうしよ…。
恐らくパスつきになるかと思います。悩みに悩むわぁ…。


OTHERSEDITCLAP


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