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2013/09/02/01:40

クロルカルキ:1

※『クロルカルキ』を読む前に

この話は過去に投稿したものを加筆・修正の上、再UPしたものです。
読む前に下記リンク先の注意書きに目を通していただければ幸いです。






「わかるか?」

噛みしめるように、乱馬は言う。

「—これが本当の俺なんだ。」





暦の上ではすでに秋だというのに、相変わらずうだるような暑い日が続いていた。夜になってもその暑さは和らぐことがなく、少し動いただけでも汗が滲む。
冷房の効いた茶の間とは対照的な自分の部屋のむっとした暑さに、あかねはたまらずクーラーのスイッチを入れた。

さてと。と、あかねは机に向かい、鞄の中身を取り出す。
数日にわたって行われた夏季課外も今日で終わり、明日からは本当の意味での夏休みを迎える。

(あれ?)

鞄の中身をすべて取り出したところで、何かが足りないということに気づいた。

…数学の、教科書がない。

「おっかしーなあ…。」

ノートはあるものの、教科書だけが見当たらなかった。もう一度、一つひとつ調べてみるも、やはりそれだけが足りない。

(もしかしたら部屋のどこかにあるかも。)

確証のない考えが浮かんで、部屋の至るところをくまなく探してみる。だが、それらしきものはどこにも見つからなかった。

授業が終わった後どうしたっけ…と、自分の中で思い返してみる。

今日の課外は数学で終わりだった。鞄の中にノートを入れ、次に教科書を…というとき、そういえばロッカーに英和辞典を入れたままだったことに気づき、教科書を手に持ったままそれを取りに行った。
その後、さっきまで爆睡していたはずの乱馬に、早く帰ろーぜ、と急かされて、慌てて帰る支度をした…。

そこではたと思い出した。

「ロッカーの中だ…。」

きっとそうに違いない。あかねはほぼ確信した。そして、どうしよう。と、半ば途方に暮れた。
明日からしばらくは学校が閉鎖される。取りに行くとしたら今日しかない。

ふと、あかねは時計に目を向けた。時刻は午後八時を過ぎている。
…果たして、まだ学校は開いているのだろうか。

「はあ…。」

意図せず溜息が洩れた。部活動はとっくに終わっている時間だ。先生たちも恐らくは帰宅しているだろう。でも、もしかしたら…。

「まだ校舎に誰か残ってるかも。」

とにかく学校へ行ってみよう。開いていたらしめたものだし、閉まっていたらまた策を考えればいい。

(考えてるだけじゃ、しょうがないよね。)

ネガティブな考えを振り払うかのように、パンッと手を叩いて、あかねは自分に言い聞かせた。






2005/06:PUBLISH|2010/09/02:RETOUCH


PS.

20時ならまだ誰か残ってますよってなツッコミはなしの方向でお願いします。
先生だけじゃなく、下手すりゃ部活やってた生徒も残ってるかもですよね。
ホント、皆さん毎日お疲れさまです。


OTHERSEDITCLAP


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