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2013/02/15/00:05

017:負担

※『069:天才』の続きです。
以前の話が未読で読んでみたいという方は上記リンク先よりご覧ください。



気がつくと俺は自分の部屋で寝ていた。

…頭がガンガンする。
それを抑えようと頭に手をやろうとしたが、身体は動かない。


「あ、よかった…気がついた。」


ふと声の先に目線をやると、そこには心配そうに俺を見つめるあかねがいた。

「…あかねが、運んだのか?」
「うん。乱馬、急に倒れたからびっくりした。」

…そりゃ倒れるわな。
生きていたのが不思議なくらいだ。


「…ごめんね。」

泣きそうな顔であかねが呟いた。

「…何がだよ。」
「あたしもあれ、食べたの…。」
「なっ…!お前、食ったのか?」
「うん。一口だけ残ってたから、味見しようと思って。」

一口…ってことはそれ以外は全部俺が消費したのか。

…ある意味自分に感心した。


「で、お前…大丈夫か?」
「…しばらく…動けなかった。」
「…ああ…そうか…。」

よく見ると、あかねの顔色はかなり悪かった。
相当負担が大きかったに違いない。


「ごめんね、乱馬。」
「…俺しかいねーだろ?あれ食うの。てか、もともと俺に作ったんだろ?あれ。」
「うん、そうだけど…ホントごめんね。」

ショックが大きかったのか、あかねはぐっと唇を噛みしめたまま俯いている。


「もーいいって、あかね。大丈夫だから。」
「ごめんね…。でも。」


すっと、あかねが顔を上げた。

視線が絡む。


「食べてくれて、嬉しかった。」


ふと、あかねの手が俺のそれに重なった。


「ありがと。乱馬。」


そう言って、あかねは嬉しそうに微笑んだ。





ああ…なんでこーゆーときに俺の身体は動かねーんだ…。

重なった手に、指を絡めることしかできない。





「しばらく…ここにいろよな。」
「うん。そばにいる。」



少し冷たい、あかねの細い指先を感じながら、俺はまたゆっくり目を閉じた。


PS.

結果オーライってやつですかね。てか意味あってんのか?
何気に乱馬くんを部屋まで運んだあかねちゃんがすごいと思ったり。


ドリーマーに100のお題EDITCLAP


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